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過去はもうないし、未来はまだない。
このふたつは両方とも、その必要もないのに、存在しない方角に動いている。
ひとつは、かつては存在していたがもはや存在せず、もうひとつは、存在しはじめてすらいない。
唯一正しい人とは、瞬間から瞬間へと生きる人、
その矢が瞬間に向けられている人、
つねに今とここに在る人のことだ。
どこにいようとも、その人の全意識、全存在は、
ここの現実(リアリティ) と今の現実(リアリティ) にかかわっている。
それこそ、唯一正しい方角だ。
そういう人しか黄金の門には入れない。
現在が、その黄金の門だ。
<今ここ>が、黄金の門だ。
……そして、あなたが現在に在ることができるのは、野心がないときだけだ
——成し遂げるということがなく、権力、金、名声、光明さえも達成したいという欲望がないときだけだ。
というのも、野心はすべて、あなたを未来へと導いていくからだ。
野心のない人でなければ、現在にとどまることはできない。
現在に在ろうと望む人は、考えなくてもいい。
ただ見て、門を入ればいいだけだ。
体験はやって来る、が、体験は前もって計画したものであってはならない。
解説:
石を踏み越えて行くこの人物の足取りは軽く、深刻なところはひとつもなく、
それでいて完全にバランスを保ち、油断がありません。
渦を巻き、たえず変化しつづける水の背後には、ビルディングの輪郭が見えます。
都市が背景に姿を現わしているのです。
この人は市場(マーケットプレイス) にいますが、それでいてなお、
その外にいて自分のバランスを保ち、市場を上から見守ることができます。
このカードは、別の場所と別の時に心を奪われている状態から離れて、
今ここで起こっていることに油断せずにいてごらん、と私たちを促しています。
自分の判断、好み、そしてこまごまとした長期計画への執着をすべて落としたら、
生はそのなかで遊ぶことのできる大海です。
自分の道に現われるものに対して開いていましょう
——来るに任せて。
そして、つまずいたり転んだりしても、心配することはありません。
自分を起き上がらせ、ほこりを払い、思い切り笑って、進みつづけましょう。
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今日私にやってきた言葉です。
瞬間瞬間を生きる。
未来を生きるのではなく
過去を生きるのでもなく
今、この瞬間を生きる。
この瞬間の積み重ねが自分の人生。
だから、過去を見て過去にしがみ付いて後悔するのではなく
また、未来に野望をもったり期待して生きるのでもなく
ただ、淡々と、今この瞬間を味わいながら生きること。
それが生きるということ。。。
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